第 148 回 PTT のお知らせ

今月のPTTのお知らせです.話者の寺田さんが,風邪をひいて休んでいた幹事 にかわって,お知らせ(非公式だが完璧な)をポストしてくださったので,特に 付け加えることもないのですが,一応,公式なお知らせをポストいたします.
皆様も,1980年代最後を飾るPTTに御参加下さい.

日時: 1989年 12月 13日 (水) 18:30 から

場所: 電気通信大学西 2号館 6階会議室 (613)

京王線調布駅北口から北にむかい,甲州街道にでたら北側の歩道を西にむ かってあるく.マクドナルドがあったりするが,その先の交差点を右に(北に) 入る.するとこの道は電通大のキャンパスを西と東に分断している道で,少し いくと両キャンパスを結ぶ横断歩道があるので,そこから西キャンパスに入る.


話題: かな漢字変換フロントエンドをつくる

話者: 寺田 実 (電通大)

内容:

SFEという漢字フロントエンドを作りました.津田塾の小川先生の sseの かな漢字変換をできるだけそのまま流用して Unix(NEWS) で動作させています. 今回は,変換のアルゴリズムにはふれずそれをいかにフロントエンドとするか, という点に話をしぼるつもりです.


食事: 今回はありません.

次々回: 1990年 1月 17日 (水) 慶應大 (予定)

葉書の残りは 枚です

差出人、幹事:
113 文京区本郷 7-3-1
東京大学工学部計数工学科  岩崎英哉
03-812-2111  ext. 7411
iwasaki@wadalab.t.u-tokyo.ac.jp

第 148 回 PTTメモ


日 時: 1989年12月13日(水)
場 所: 電通大西6号館6階会議室
題 目: かな漢字変換フロントエンドを作る
話 者: 寺田 実(電通大電子情報学科)
出席者: 小川 貴英, 鈴木 悦子 (津田塾), 岩崎 英哉 (東大工), 佐口 泰之, 伊知地 宏 (富士ゼロックス), 湯浅 敬 (松下電気), 石畑 清 (明大), 多田 好克, 角田 博保, 武内 和昭, 森山 茂男 (電通大)
概 要:

話者が最近作成した, かな漢字変換フロントエンドsfeについて紹介した. sfeは, 津田塾の小川先生が作成した日本語エディタsseのかな漢字変換部分を 独立させ, Unix上でフロントエンドとして動作するようにしたもので, 一般の 端末から使用可能で, 以下のような特徴をもっている:

今回は変換方式(アルゴリズム)にはふれず, フロントエンドとして動作さ せるために必要な画面管理部分について発表した.

一般にフロントエンド方式のかな漢字変換のためには, かな入力のエコー バックと候補一覧の表示のために画面の一部を使用しなければならない. しか し変換修了後にその領域を復旧する必要があり,これを完全に行うためには

のいずれかが必要となる.

しかし, sfeでは完全な画面復旧をあきらめ, カーソル位置のみを復元する 方式をとってみた. その結果, 時には多少の画面の乱れはみられるものの実用 にたえることが判明した.

本発表では, 変換の動作例として, jvi(NEWSの漢字対応版vi)において漢字 文字列を挿入した時の表示シーケンスを採取し, エディタの表示部分による再 表示のおかげで画面が正しく保持されていく様子をみた.


質疑応答:

参加者からの意見として, 端末側があまりにインテリジェントな機能をもっ ている場合にはエディタ側がそれを利用してさぼってしまい, 画面が復旧され ないことがあるとの指摘があった.