第 158 回 PTT のお知らせ

PTT幹事の岩崎@東大です.11月のPTTのお知らせです.場所は早稲田です. 御連絡が大変おそくなり,申し訳ありませんでした.


日時: 1990年 11月 21日 (水) 18:30 から

場所: 早稲田大学理工学部 59号館 4階 415号室 情報科学研究教育センター会議室

(山手線新大久保駅下車.改札を出て右にしばらく歩いていくと,右側にダ ンキンドーナツがあるので,その向かい側の道に(左折して)入る.しばらく行 くとつき当たるので,右に曲がりすぐまた左に曲がって進む.すると,早大の テニスコートがあるので,右手にコートを見ながら行き,塀の切れ目を入る. 10分程度です.)


話題: 自然な記述による日本語を解する翻訳系の構成
----自然言語解析作業軽減の一提案----

話者: 土橋 浩一 (日立京浜工業専門学院,早稲田大学大学院理工学研究科)

内容:

我々が目指す日本語プログラミング環境の核となるものが,「自然な記述 による日本語を解する翻訳系」である.これは,普段,我々が使用している自 然な日本語をその原始言語とする翻訳系である.これを構成するにあたり,い わゆる自然言語解析を行なわなければならない.ところで,従来のフロントエ ンドプロセッサ(FEP)は,文節の区切り,単語の品詞といった情報を捨ててし まっている.日本語の文章の属性としてこれらを利用できれば,自然言語解析 の(最初の)作業を軽減できるのではないかと考え,独自のFEP を作成しようと 試みた.本発表では,Wnn Version 4 のライブラリを利用したFEP の構成を中 心に述べる.


食事:今回はありません.


次々回: 1990年 12月 19日 (水) 富士ゼロックス(溝の口)

葉書の残りは 枚です

差出人、幹事:
113 文京区本郷 7-3-1
東京大学工学部計数工学科  岩崎英哉
03-812-2111  ext. 7411
iwasaki@wadalab.t.u-tokyo.ac.jp

第 158 回 PTTメモ


日時: 1990年 11月 21日 (水)
場所: 早稲田大学理工学部 59号館 4階 415号室情報科学研究教育センター会議室
題目:自然な記述による日本語を解する翻訳系の構成
----自然言語解析作業軽減の一提案----
話者: 土橋 浩一 (日立京浜工業専門学院,早稲田大学大学院理工学研究科)
出席者: 寺田 実 (電気通信大), 岩崎 英哉, 新田 泉, 長橋 賢児, 青島 達人, 石井 裕一郎, 竹内 幹雄 (東大), 伊知地 宏, 倉部 淳, 濱田 英俊, 畑中 正明 (富士ゼッロクス), 本宮 志江, 酒井 貴子, 下村 秀樹, 臼井 直樹 (東京農工大), 石畑 清 (明大), 落合 大, 朴 哲済 (早大) (順不同)
概要:

質疑応答:

「自然な記述による日本語を解する翻訳系」を構成するにあたり,自然言 語解析作業を軽減するため文節の区切り, 単語の品詞といった情報を文章の属 性として利用することを考えた。そのための基礎段階として独自のフロントエ ンドプロセッサ(FEP)をWnn Version 4のライブラリを使用して試作している。 PTTではFEPの制御構造と現時点での状況について報告した。

制御構造を報告する前に、Wnn Version4で用いられていサーバクライアン ト方式,変換方法および大文節と小文節について説明した。これらを前提とし て、今回試作したFEP の変換アルゴリズムを説明し、制御キー (文節の伸縮, 次候補・前候補の選択)の割り当てを述べた。

次に、FEPを実用的なものにするための仕組みについて述べた。現在は、か な漢字変換専用のプロセスとしてネットワーク上にひとつ存在させ、特定のク ライアント(例えば、エディタ)から呼び出せるような"かな漢字変換サーバ"を 提案し、リモートプロシージャコールによる実現を実験している段階である。

最後に、今後の課題として

について述べた。

発表に不慣れでお聞き苦しい点があったと思いますが、多くの意見をいた だき参加者の皆さんに感謝致します。

				    早稲田大学大学院理工学研究科
				        日立京浜工業専門学院
					      
					     土橋  浩一
早稲田大学情報科学研究教育センター
落合  大