第 209 回 PTT のお知らせ


日時: 1995年 6月22日 (木) 18:30 から
場所: 慶應義塾大学 理工学部 25-601 教室 ( 日吉駅から理工学部キャンパスまでの地図 ) ( 理工学部キャンパス内の25-601教室への地図 )
  東横線日吉駅慶応大学側の出口(東側)を出て,東横線
  に沿って左(渋谷方向)へ行く. 仲の谷という交差点
  (仏具屋が目印)を右に(中華料理屋と民家の間の道)曲
  がり,4〜5分で理工学部の表札が見えるので,そこの
  左手の坂を登る.教室は25棟の6階.
 (地図はWWWでアクセス可.
	 http://www.comp.ae.keio.ac.jp/lab/iijima/map/map.htmlと
	 http://www.comp.ae.keio.ac.jp/lab/iijima/map/pttmap.html)
		

話者: 大駒 誠一 (慶大・理工・管理工学)
題目: PC-1、EDSAC、MARK-IVのソフトウエア的復刻
概要:
   情報処理学会歴史特別委員会編「日本のコンピュータの歴史」
  (オーム社、1985)およびその他の文献により、1950年代
  の揺籃期の日本のコンピュータに関して、そのメモリの種類や容量、
  命令の種類や個数、語のサイズ、2進か10進かなどといった、い
  わゆるハードウエア的情報は得られるが、残念ながらプログラミン
  グという観点からは必ずしもよくわからないことが多い。
   そこで、古いコンピュータのプログラムをテストできるように、
  これらのソフトウエアシミュレータを作成し始めた(EDSACは
  もちろん日本製ではないがついでに作った)。当時のわずか数百語
  のメモリしかないRISCコンピュータでの先人のプログラミング
  の苦労を忍ぶことにする。目下、これら古いコンピュータのプログ
  ラムの収集に苦労している。

食事:


第 209 回 PTTメモ


日時: 1995年6月22日(木) 18:30〜
場所: 慶應義塾大学 理工学部 25-601 教室
題目: PC-1、EDSAC、MARK4のソフトウエア的復刻
話者: 大駒 誠一 (慶大・理工・管理工学)
出席者: 和田 英一() 小出 洋(電通大), 齊藤 正伸(電通大), 多田好克(電通大), 中村 嘉志(電通大), 前野 年紀(東工大), 小川 宏高(東大), 下國 治(東大), 立山 義祐(東大), 寺田 実(東大), 伊知地 宏(富士ゼロックス), 中津 利秋(富士ゼロックス), 石畑 清(明大), 飯島 正(慶大), 大塚 素(慶大), 佐々木 崇郎(慶大), 佐藤 圭(慶大), 篠沢 佳久(慶大), 田口 直文(慶大), 遠山 元道(慶大), 広瀬 雄二(慶大), 馬上 博樹(慶大), 吉田 保裕(慶大)
質疑応答:
  高橋秀俊著『電子計算機の誕生』(中央公論社、1972)の中に、高橋先生
  自身が作られたパラメトロン計算機PC-1のイニシアル・オーダーについて、
  『文章でいえば、かけことばに類するものをふんだんに使った、一世一代の作
  品というべきものである。おそらく、プログラム史上、前にも後にもこれほど
  の見事な「文学的」作品はあらわれないであろう。』というくだりがある。
  この見事な文学的作品をじっくりと味わいたくて、PC-1のソフトウエア・
  シミュレータを作った。プログラムのテスト用にはじめからつけた、トレース、
  ブレークポイントストップ、ポストモーテムダンプなどのデバッグ機構を使っ
  て、このイニシアル・オーダーをじっくりトレースしてみると、いかによくで
  きているかがわかる。高級言語しか知らない現代っ子には是非味わってもらい
  たいもの。プログラムが芸術作品たりうることをこんなに早くから証明してい
  たわけである。
   また、EDSACのイニシアル・オーダーも有名なので、これもシミュレー
  タを作って解読した。PC-1ほど解読はむずかしくないが、やはり少ない命
  令セットを巧み使ってすばらしいできである。
   このPC-1とEDSACのシミュレータが思ったよりも簡単にできたので、
  日本の揺籃期のコンピュータのシミュレータを作ろうと思い立った。それぞれ、
  演算素子、メモリの種類、命令セットなどハードウエア的なことは文献でよく
  知れるが、プログラムすなわちソフトウエアの観点からは記録が極めて少ない
  からである。
   まず、ETL-MARK4のシミュレータを動くようにした。これは10進
  演算の機械であり、前二者よりシミュレータはさらに簡単であった。
   今のところ、できているのは、PC-1、EDSAC、ETL-MARK4
  だけであるが、今後できるだけ当時固有名詞がついていたコンピュータについ
  てシミュレータをつくり、プログラムが動くという状態にして保存していきた
  いと思っている。
   今、古いコンピュータの資料を収集しているところであるが、当時動いてい
  たプログラムが集まらないので困っている。

204	1995/	1	東大
205		2	慶應大
206		3	津田塾
207		4	東工大
208	      	5 	農工大
209	      	6	慶應大
210	      	7	お茶の水大
		8	休み
211	      	9	早稲大
212	     	10	東大
213	     	11	電通大
214	     	12	(他)
215	1996/ 	1	東工大
216	      	2	農工大
217	      	3	早稲大