第 262 回 PTT のお知らせ


日時: 2000年9月28日(木) 18:30 から
場所: 早稲田大学理工学部59号館4階、情報学科会議室
 山手線高田馬場駅より早稲田通りを東へ7分、
明治通りを南へ8分、右手に理工キャンパス。
キャンパスの南側の道から正門入る
正門のすぐ左手が59号館

 |               |
[T]--------------+----
 |  早稲田通り   |明
 |               |治
 |山             |通
 |手             |り
 |線   ----------+<-諏訪町交差点---
 |            [7]|
 |               |
 |       +------+|
 ||      |早稲田|| 
 |v      +--[S]-+|
 |新     --------+
 |宿             |[L]
[T]=高田馬場駅   [7]=セブンイレブン  [L]=ローソン
[S]=正門
(キャンパス拡大図)
       +----------+
       |    51    |<-高いビル
       +----------+

     +----+         +----+
     | 59 |         | 52 |
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-------------正門---------------

題目:知的な自動情報配信システム
話者: 長 慎也 (早稲田大学院修士課程2年)
概要:
インターネットから得られる情報の量の増加にともない、不要な情 報、冗長な情報も多くなり、利用者は、必要な情報を入手するのが かえって困難になっている。こうした問題を解決するための情報フ ィルタリングを行うシステムがいくつか提案されているが、特定の アプリケーションを対象としたものが多く、ユーザが各アプリケー ションを個別に扱う必要がある、といった問題点が残されている。 本稿では、インターネットアプリケーションの操作、ユーザの興味 や指針に基づいた情報収集・提供、及びユーザ同士の情報の仲介を代行す るエージェントを用いて、アプリケーションの種類に依存しない情 報フィルタリングと、情報の提供、取得および情報に対する操作の 自動化を目標としたシステムを提案する。

このシステムのアプリケーションの例として、実験システムを設計 中である。実験システムは、Linuxのパッケージ管理を自動的に行い 、またインストールや設定のドキュメント、アップデート情報など のWebドキュメントを自動入手し、ユーザにドキュメントを推薦す るシステムである。



第262回 PTTメモ

日 時: 2000年 9月28日 (木) 18:30 から
場 所: 早稲田大学理工学部59号館4階情報学科会議室
出席者: 並木美太郎(農工大),多田好克,山田浩之,豊泉敦也,田中善純, 鈴木信吾,鷲谷公憲,佐藤喬,福田伸彦(電通大), 和田英一(富士通研),森大志(アルパイン(株)),下國治(川崎市), 丸山一貴,副田俊介,寺田実,田中哲朗(東大)
題 目: 知的な自動情報配信システム
話 者: 長 慎也 (早稲田大学院修士課程2年)
概 要:

インターネットから得られる情報の量の増加にともない、不要な情報、冗長 な情報も多くなり、利用者は、必要な情報を入手するのがかえって困難になっ ている。こうした問題を解決するための情報フィルタリングを行うシステムが いくつか提案されているが、特定のアプリケーションを対象としたものが多く、 ユーザが各アプリケーションを個別に扱う必要がある、といった問題点が残さ れている。本稿では、インターネットアプリケーションの操作、ユーザの興味 や指針に基づいた情報収集・提供、及びユーザ同士の情報の仲介を代行するエー ジェントを用いて、アプリケーションの種類に依存しない情報フィルタリング と、情報の提供、取得および情報に対する操作の自動化を目標としたシステム を提案する。

このシステムのアプリケーションの例として、実験システムを設計中である。 実験システムは、Linuxのパッケージ管理を自動的に行い、またインストール や設定のドキュメント、アップデート情報などのWebドキュメントを自動入手 し、ユーザにドキュメントを推薦するシステムである。


質疑応答:
情報フィルタリングと、ソフトウェア自動管理の2つのことを 狙っているが、どちらに重点がおかれているか
情報フィルタリングを行うシステムは多く研究されており、 それにアプリケーションの自動操作という付加価値
興味状態は{(単語、重み),(単語、重み)}という形式で表現していたが、全体が{}で括られているということは他のデータもあるのか?
興味状態の他には、ユーザが明示的に決定するポリシーのようなものが :設定する。例えば絶対に要らない情報などを排除することができる。
メタ情報の種類(クラス)は動的にふえていくと考えられるが 、どのように扱われるのか
ブローカエージェントにクラス定義(メタ情報に含まれる属性の種類など) 登録することによって、新しい種類のメタ情報に対応する
例えば、sendmailと、 qmailに両方興味がある場合に、MTAに興味がある といった予測はできるか
ブローカーエージェントが情報の関連性を保持する。情報の関連性には 単語間の上位概念、下位概念などの情報が含まれる。このような 概念構築の手法は、既存の研究を参考にする
BAは各サイトごとに特化したくならないか?
サイトに特化したフィルタリングを行うのはUAの役割となっている サイトとは、ユーザ個人から、部署、会社など様々な単位があるため 階層化することにより、個人の趣味、会社全体としての興味など 様々なレベルのフィルタリングを行うことが必要になる。
BAがUAへ情報をプッシュする場合、BA1つあたりどのくらいのUAへプッシュする必要があるか
ブロードキャストを行うのであれば階層化は必須(logオーダーで済む)
プッシュしたときに相手が停止していたらどうなるか?
つぎに接続したときにBAにまとめて確認を問い合わせる
バグフィックスをプッシュしてもらわなくても1日一回しらべればよいのでは?
バグフィックスに関していえば、24時間内にクラックされる恐れがなければ かまわないと思うが、株価など変動が激しいものにたいしては有効だと思う
Debianのdselectのようにユーザを扱き使うようなアプリケーションに アプリケーションラッパーは対応してくれるか
dselectのようなCUIベースのアプリケーションは 端末操作をラッピングすることによって 選択肢選んだりやenterを自動的に押すことが可能 選択肢は興味情報やインストールログなどから自動的に決定する。