第 283 回 PTT のお知らせ


日時: 2002年10月31日 (木) 18:30 から
場所: 東京大学情報基盤センター4階会議室
    地下鉄千代田線根津駅下車.綾瀬にむかっていちばん前の改札口を通って地
  上に出る.右手すぐに"根津一丁目"という交差点が見えるので,そこを右折し
  て(ゲームセンター跡と薬屋の間の道)坂を登る.信号の少し手前左にある東大の
  入り口を入って直進するとつき当たり付近に情報基盤センターがあります.
  その建物の4階です.マップ
  を参考にして下さい. 通常の入口は18時で閉まるので,左側の職員出入り口から
  入り,守衛所で記帳をしてください.

話者: 鶴岡慶雅 (科学技術振興事業団)
題名: コンピュータ将棋プログラム「激指」の探索手法
概要:
本発表では、今年のコンピュータ将棋選手権で優勝した将棋プログラム「激 指」の中身、およびコンピュータ将棋の棋力の展望について発表する。

ゲーム木探索では、ノード展開の範囲をどのように制御するかが、プログラ ムの性能を決める大きな要因のひとつである。激指では、プロの実践棋譜から 指し手による遷移確率を推定し、それに基づいて展開範囲を制御する戦略を用 いている。

将棋プログラムの評価関数としては、一般に、「駒の損得」「駒の働き」「玉 の危険度」などを評価するべきだといわれるが、実際にそれらを数値化するの は簡単なことではない。そこで、激指において具体的にそれらがどのような盤 面情報から数値化されているのかについて説明する。

コンピュータ将棋の棋力がいつ名人を超えるのかについては様々な予想がなさ れている。本発表では、激指を用いて調査した探索量と強さの関係の観点から、 今後のコンピュータ将棋の棋力の展望について述べる。